不動産投資の種類を解説!投資家が知っておくべき種類とは?

不動産投資は、次のような基準により様々な種類に分類されます。

・得られる投資先の権利による不動産投資の種類
・投資先の活用形態による不動産投資の種類
・投資先に含まれる建物による不動産投資の種類
・投資先の所在地による不動産投資の種類
・投資資金の調達による不動産投資の種類
・リスクの高さによる不動産投資の種類

この記事では、投資家が知っておくべき不動産投資の種類について解説します。

得られる投資先の権利による不動産投資の種類

不動産投資を検討されている方が、まず、押さえておくべき種類は、「その不動産投資を行った場合、自分は、どのような種類の投資先の権利を得る事ができるのか」という種類です。

シンプルな不動産投資においては、投資用不動産に直接投資します。そして、通常、その不動産の所有権という種類の権利を取得します。結果、その投資用不動産の所有者(オーナー)が持つ事が出来る権利の全てを取得する事ができます。

しかし、複雑な不動産投資のほとんどでは、間接的に不動産に投資する事になります。そして、この場合、投資先に対して持つ権利は制限される事になります。

また、不動産投資の中には、取得した後に一部の権利を第三者に渡すようなスキームも存在します。そのようなスキームが前提となっている不動産投資を行った場合にも、自分が取得し続ける事の出来る権利は限定的なものとなります。

※投資によって得られる権利は所有権ではなく、「借地権」のような特殊な権利である場合もあります。

投資先の活用形態による不動産投資の種類

不動産投資における最終的な投資先は不動産となります。この為、不動産投資の結果は、投資先である不動産の特性によって大きな影響を受けます。

そして、その特性に大きな影響を及ぼす要素の一つが、「投資先の不動産が、どのように活用されるのか」という種類です。

活用される目的には大きく分けて2つの種類があります。それが、「住宅目的での活用」と「商業(ビジネス)の為の活用」です。

説明は不要と思いますが、「住宅目的での活用」とは、「住居として住みたい人に貸し出す」という事であり、「商業の為の活用」とは、「事務所や店舗、工場、倉庫などとして利用したい人に貸し出す」という事です。

この2つでは、不動産を活用する目的が大きく異なります。結果、その不動産の価値変動のパターンや継続収入の安定性などに大きな差があります。

もちろん、明確に分類できない不動産も存在しますし、更に細かく分類する事も可能ではあります。

投資先に含まれる建物による不動産投資の種類

また、投資先である不動産に含まれる建物の種類によっても、不動産投資の結果は大きな影響を受けます。この為、投資先に含まれる建物の種類も重要です。

例えば、住宅用の建物は、「一軒家」「一棟の集合住宅」「区分所有物件(マンションなどの一室)」などに分類する事が出来ます。また、ビジネス目的の建物の場合には、「賃貸オフィス用ビル」「商業施設」「特殊な目的の為の建物(データセンターなど)」などに分類する事が出来ます。

その他、建物の「構造」や「築年数」によって種類分けする事も可能です。

※投資先である不動産に建物が含まれない場合もあります。

投資先の所在地による不動産投資の種類

更に、投資先である不動産の所在地によっても、不動産投資の結果は大きな影響を受けます(不動産は、原則、所在地から動かす事が出来ないという特性を持った投資先です)。

所在地については、様々な基準で種類分けをする事ができます。単純に都道府県や市区町村などで分類する事もありますし、「首都圏とそれ以外」「都市部とそれ以外」「駅近とそれ以外」などの基準での種類分けも良く行われます。

また、不動産投資においては、海外の不動産に投資する事もありますが、不動産投資に関係する法律や税制は国によって大きく異なります。この為、「所在地がある国」という視点も忘れてはいけません。

投資資金の調達による不動産投資の種類

不動産投資は、「不動産投資をする為の資金をどのようにして調達するのか」という点によっても種類分けする事ができます。

まず、「外部から調達した資金を活用する投資」と「自己資金だけでの投資」に種類分けをする事が出来ます。そして、外部資金を活用する場合には、その資金調達の方法や自己資金との割合によっても種類分けをする事ができます。

言うまでも無く、外部から資金調達をした場合には、通常、その為のコスト(費用)が発生します。また、投資先には抵当権(担保)が設定されるのが一般的である為、その影響を理解しておく必要もあります。

リスクの高さによる不動産投資の種類

また、投資先の「リスクの高さ」で投資先を種類分けする事もあります。

不動産投資の投資先は幅広く、「投資リスクの高い投資先」もあれば「投資リスクの低い投資先」もあると考えられています。ですから、投資家は、自分の投資スタンスに合った投資先を選ぶ事が求められます。この為、リスクの高さによる種類分けも重要です。

ただし、リスクによる種類分けは、これまで挙げてきたような種類分けとは異なり、種類分けの為の明確な基準が定まっている訳ではありません。通常、各投資家が様々な要素(ここまで挙げてきた種類を含む)を組み合わせてリスクの高さを判断し、種類分けする事になります。

不動産の種類を理解しておく重要性について

不動産投資は、投資先によって、その特性が大きく変化する投資です。

この為、不動産投資を検討されている方は、「不動産投資だから○○である」といった考え方ではなく、自分が検討している不動産投資を具体的に想定した検討を行った方が、より適切な検討を行う事が出来ます。

そして、そのような検討を行う上で役立つのが、「不動産投資の種類」への理解です。

ただし、ここまで挙げてきた種類分けは、その一例です。

不動産投資を実際に行われる際には、自分にとって意味のある種類分けの基準を見極めて投資判断を行う事をお勧めします。特に、複数の投資先に対して投資を行われるような場合には、自分なりの基準を設けて投資判断を行う事をお勧めします。

なお、「検討している投資先が、どのような種類に分類されるのか解らない」や「自分の投資先を、どのように種類分けするべきか解らない」などと悩まれている場合には、当センターの相談サービスの活用をご検討下さい。

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